きっちり楽ーに品管(平均値と中央値の違い)
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日々の業務お疲れさまです、しっくすです。
工程の品質管理を行う上で、性能評価の値(検査値や試験値)を正しく管理していくことは非常に重要です。
しかし、その数値の感覚を正しく理解することは少し難しいですよね。
※ 今回は品質管理と直接関係あるわけではありませんが、数値の感覚を掴むには大事なことです。
平均値とは
皆さんは平均値はどんなものか知っていますか?
全部足して数だけ割るってやつじゃねえの?
その通りです。
例えば試験した数値が
1回目:2cm
2回目:4cm
3回目:3cm
とかだったら平均値はいくらですか?
2+4+3=9 9/3=3 平均値は3cmだな
その考え方でOKです。
この辺りは誰でも理解できていますよね。
中央値とは
では中央値とはどんなものかわかっていますか?
ん?同じものじゃねえの?
同じではありません。
結局同じ値になる可能性もありますが、考え方が異なります。
中央値とは
測定値を数値の大きさの順番に並べた時の真ん中(中央)の数値です。
中央値を出してみる
4,5,4,3,6,2,3
という測定値があったときに数値を小さい順にならべると
2,3,4,5,6
となり、真ん中の数値は、すなわち中央値は 4 ですよね。
これ数値が
2,3,4,5,6,7
ってなったらどうすりゃいいんだ?
数値の種類が偶数個あったら真ん中2つの数値を足して2でわればOKです
(上の例では4+5=9,9/2=4.5が中央値です)
なぜ中央値なんてあるの?
平均値があれば中央値なんていらねえんじゃねえか?
役割被ってないか?
数値のばらけ方が大きいと平均値と中央値に差が出やすいです。
例えばこんな例だと感覚を掴みやすいのではないでしょうか?
10回試験して得た数値は
2,3,2,3,3,4,3,2,3,100000
だったから、平均は10002.5じゃな!
違和感ばりばりだな
イレギュラーな数値が入ることで、そのモノの本来の値がわかりにくくなります。
(分布が偏ると言ったりします)
<使用例>厚生労働省、所得の分布状況
厚生労働省より発表されている所得分布には平均値と中央値が記載されています。
確かにこれで「所得の平均は540万です」とか言われてもムカつくもんな
そして、最も割合が高い数値(上表では200〜300万円)のことをモードといいます。
(モードについては今度機会があれば詳しく説明します)
まとめ
今回は平均値と中央値について簡単にご説明いたしました。
少しややこしいですが、この考え方は偏差やヒストグラムを考えていく際の基礎的な部分にも繋がります。
ぼちぼちいいモノ作っていきましょう。
ご安全に!