TQMとは QCの上位概念を噛み砕きまくった紹介
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日々の業務お疲れさまです、しっくすです。
かなり久々の更新ですが、正月明け一発目ですね。
今回はタイトルの通り、TQMについてです。
品質管理に携わるひとなら名前を聞いたことがあるのはもちろんのこと、講演会や活動なんかにも参加されたことがあるんじゃないでしょうか?
それでいて「結局QCと何が違うの?」「具体的にはどういうことなの?」という感想のままの人も多いと思います。
そこで、私なりに噛み砕いてTQMについてご紹介していきます。
TQMとは
TQM(Total Quality Management)とは日本語では「総合的品質管理」と呼ばれます。
もともとは品質管理を組織的に運営するためのTQC(Total Quality Control)から派生した(発展した)考え方であり、組織的な品質管理から、さらに経営的な側面を付与したものがTQMの基本的な考え方と言われております。
しかしながら、現状概要などを知る上ではTQCとTQMに大きな違いはないので
「みんなで品質管理やっていこうね」
というのがTQMの考え方と覚えてもらってOKです。
TQCとはどう違うのか
QC(Quality Control)も「品質管理」だな。TQCともほとんど同じって言ってたけど「管理」がマネジメントとコントロールで若干違うのはなんなんだ?
上でも言ってる通り、TQMは経営戦力のうちの一つとして実装されている考え方です。
そもそもTQCという考え方がもっと前から既にあり、それに経営を深く入り込ませる際に コントロール(管理、制御)=現場における作業の考え方 というニュアンスがあるため マネジメント(経営、管理)=会社全体での経営方針 と呼称することで、より経営との結びつきを誇張できるため名称を変更したという経緯があります。
簡単にいうと現場でやるだけじゃなくて、会社自体が協力して「経営」として品質管理をやるからマネジメントなんだな。
その考え方でOKです。
もっとざっくりいうとTQCは現場の改善活動、TQMは会社の品質方針という感じで完全に上位互換です。
TQMのメリット
でも経営が入り込むってのはどんなメリットがあるんだ?問題解消のためのQCなら全社的に実施するTQCで十分じゃないのか?
TQMという考え方のおかげでできるようになったことは
- 方針としてかかげているのでトップダウンによる品質管理が可能になる
- 取り組みが会社(法人)単位であるため品質管理のための新たな知見を入手できる
- 個々の取り組みがより具体的かつ実践的になる
というようなことが挙げられます。
いわゆる「PDCAをまわす」というようなことが一般的かつ全国全世界に共有されたのもTQMの考え方あってこそです。
具体的に何をするのか
やってることってのはQCと違うのか?
実施する内容はQCで行う活動をより体系化されたものです。
一つずつ見ていきましょう。
<組織単位での取り組み>
- PDCAをまわす
- よりシステマチックな工程を作成
- 改良改善会議による議題の解決
<個々の取り組み>
- マニュアル活動(標準化)
- 不良撲滅のための工程改善(再発防止策)
- 3S(5S)の実施
まとめ
今回はTQMを噛み砕いてご紹介しました。
より深い経緯やできることやるべきことはありますが、今回の記事を見ていただければTQMを何と無く理解できた気になると思います。
3連休終わっちゃいますが、また明日からもご安全に!