母集団(ロット)や標本(サンプル)など品質管理の言葉の意味について
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あけましておめでとうございます、しっくすです。
皆さまは本日から仕事始めでしょうか?
それとも本日もお休みで9連休でしょうか?
どちらにせよぼちぼちお仕事モードスタートという方多いですよね。
さて、品質管理において全数検査は鉄則ですが、生産数の関係上、それが不可能な場合は往々にしてあると思います。
そこで、一つの大きなくくりから抜き取って検査を行うという抜き取り検査という考え方があり、その大きなくくりを母集団といいます。
今回はその母集団の考え方についてご紹介します。
非常に基礎的な部分ですので、すでに品質管理に携わっている方には退屈な記事かもしれませんが、ふわふわ理解されている方は、是非ご覧になって今後にご活用ください。
母集団とは
母集団といったり、おそらくロットという呼び名の方が一般的かと思います。
ここで気を付けていただきたいのは「母集団≒ロット」ということです。
母集団というのは、例えば
よっしゃ、今日は7万個の製品を作ったから100個検査するぞい
という時の7万個という数が母集団です。
検査する対象の集合全体を指す言葉です。
ちなみに100個の方はサンプルと言われます。
ロットとは
ロットというのは
同一条件下での製造物の集合を指す言葉です。
同一条件の…条件ってのはどこまでを指すんだ?
これはものによって違うと思いますが、小さな4Mや日付が変わればロットが変わると思っていただければ間違い無いと思います。
4M=Man(人),Machine(機械),Material(材料),Method(方法)のことだぞ
小さなっていうのはどういうことだ?
4Mが変わってしまうというのはかなり大きな変更ですが
- 人=交代勤務で昼勤から夜勤に変わった
- 機械=設備修繕の関係でとなりの機械で作り始めた
- 材料=1袋目の材料から2袋目の材料に切り替わった
- 方法=切り替え前なので製造速度を少し落とした
などの微々たる変更があるかと思いますが、こういう変更でロットは切り替わってます。
検査や試験における母集団はロットを使用される場合が多いので、製造業では母集団=ロットという考え方が浸透しています。
サンプルとは
ロットから抜き取った検査対象のことは、上でも言いましたがサンプルといいます。
品質管理の世界では標本と呼ばれます。
またこのようにロットからサンプルをとる行為はサンプリングと呼ばれます。
でも上で7万個から100個抜き取るとか言ってるけど、サンプリングの個数はどうやって決めるんだ?
サンプリングの数(大きさという言い方をしますが)基本的には納める先の客先との協定によって決まったり、工程能力指数(いつかご紹介しますね)などに則り決定します。
まとめ
今回はロットやサンプルの言葉の意味についてご紹介しました。
今後当ブログではこれらの言葉を使いながご紹介させていただくことが多いと思いますので、もしわからない言葉があればお気軽にコメントいただければまた記事を作ってご紹介させていただければと思います。
さあ、もうすぐ仕事が始まりますね!
今年1年もご安全に!!